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  • 歯医者の麻酔の種類や特徴を解説

    2022.10.27

    歯医者の治療では、いろいろな種類の麻酔薬を使用します。そのため、歯科治療中に痛みを感じることはほとんどないのですが、それでもやはり「歯科治療は怖い」「歯科治療は痛い」といったネガティブなイメージが広がっています。そこで今回は、歯医者で使用する麻酔の種類や特徴について解説して、少しでもネガティブなイメージを払拭できればと思います。

     

    ▼最もポピュラーな「浸潤麻酔」

    歯科治療で最もポピュラーなのは「浸潤麻酔」です。その名の通り歯茎に麻酔薬を投与して、歯の神経まで麻酔効果を浸潤させる方法で、虫歯治療や歯周病治療など、いろいろな場面で活用されています。口腔粘膜に直接、注射針を刺すことから、浸潤麻酔を施す際の痛みを苦手としている人は少なくありません。そんな浸潤麻酔による痛みは、以下の方法で軽減することが可能です。

     

    ◎事前に表面麻酔を施す

    ジェル状の薬剤を口腔粘膜に塗布する表面麻酔は、麻酔注射による痛みを軽減する上で有用です。施術から5分程度で粘膜の感覚が麻痺して、針を刺入する際の痛みを感じにくくさせます。おそらく、皆さんも表面麻酔を受けた経験があるかと思いますが、浸潤麻酔による痛みが怖くなくなりますよね。

     

    ◎極細の針を使う

    注射に使う針は、細ければ細いほど、刺入時の痛みを軽くできます。当院では臨床の現場で使われている中で最も細い針を採用しており、痛みへの配慮は万全です。

     

    ◎麻酔液を体温付近まで温める

    麻酔処置は、体温と麻酔液の温度差が大きいほど、投与した際の痛みも強くなります。そこで当院では、浸潤麻酔を行う前に麻酔液を体温付近まで温めるようにしております。

     

    ◎一定の速度で注入する

    麻酔液を急速に注入すると、組織が圧迫されて強い痛みが生じます。それは歯茎だけでなく、全身に注射する時も同じですね。そこで重要となるのが注入速度の安定化です。ゆっくりと一定の速度で薬液を投与することで、組織への刺激が軽くなり、痛みも弱くなります。

     

     

    ▼広範囲に作用をもたらす「伝達麻酔」

    伝達麻酔も浸潤麻酔と同様、局所麻酔薬を使用するのですが、作用がもたらされる範囲が比較的広いです。とくに浸潤麻酔が効きにくい奥歯の治療で活用されることが多いです。脳から出た神経が下顎に向かう途中で麻酔薬を作用させることで、奥歯や舌、口唇にまで感覚の麻痺が広がります。麻酔の効果時間が長いのも伝達麻酔の特徴のひとつです。

     

     

    ▼気持ちを落ち着かせる「笑気麻酔」

    笑気麻酔は、高濃度の酸素と亜酸化窒素から構成されるガスで、気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。専用のマスクで鼻から吸引するだけなので、一般の歯科医院でも広く活用されている麻酔法・鎮静法の一種です。笑気の吸引を停止すれば、すぐに普段の状態に戻れる点も大きなメリットいえます。歯医者の治療に対する恐怖心や不安感が強い方におすすめの麻酔法です。

     

     

    ▼鎮静効果が極めて高い「静脈内鎮静法」

    歯医者で活用されている鎮静法でもうひとつ重要なのが「静脈内鎮静法」です。笑気麻酔のように手軽に用いることはできませんが、全身麻酔ほど大掛かりな設備や人員を必要としません。腕の静脈からプロポフォールなどの薬剤を投与して、鎮静効果をもたらします。半分眠ったような状態で歯科治療を受けられるため、歯科治療恐怖症の症状が強い方や、インプラントオペなど侵襲性の高い手術を受ける方に推奨できる麻酔法です。

     

     

    ▼完全に意識を失う「全身麻酔」

    全身麻酔は、一般の歯科医院で行われることはまずありません。大学病院など、専門の設備や十分な人員が揃った施設で行われる麻酔法です。最も身近な例では、親知らずを一度に3~4本抜くようなケースで全身麻酔が行われます。その他、心身に障害を抱えていて、通常の歯科治療では対応できないケースなどに用いられます。全身麻酔はいうまでもなく意識を完全に失う処置で、身体への負担も大きくなります。そのため、全身麻酔下で行う歯科治療は、原則として入院が必要となります。

     

     

    ▼歯医者の麻酔は安全?

    歯医者で麻酔を施す際には、必ず安全性を確認します。治療を始める前には、必ず問診で歯科麻酔によるトラブルについて聴取します。また、人によっては特定の麻酔薬に対してアレルギーを持っていることがあるため、事前に自己申告するようにしましょう。その上で行われる歯科麻酔は、基本的に安全といえます。仮に、血管迷走神経反射やアナフィラキシーショックなどの偶発症が起こっても、歯科医師は迅速に対応できますのでご安心ください。

     

     

    ▼まとめ

    このように、歯医者では浸潤麻酔以外にもいろいろな種類の麻酔を行うことがあります。それぞれ事前にきちんとした説明があるかと思いますので、注意事項等はしっかり耳に入れておきましょう。歯医者の麻酔についてさらに詳しく知りたい方は、お気軽に岡崎市のすまいる歯科までご相談ください。

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